【マンガで解説】
冠攣縮性狭心症とは

「冠攣縮性狭心症」は検査で発見することが難しく、治療や予防の方法も解明されていない難病です。
その悩みを、マンガでわかりやすく解説していきます。

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冠攣縮性狭心症の特徴

狭心症の検査には、「心電図検査、心臓超音波検査、血液検査、心臓核医学検査、CT検査、カテーテル検査、FFR検査」がありますが検査で発見できず、特定が難しい
のが冠攣縮性狭心症です。これは、血管の異常収縮(冠攣縮)によって突然発症する狭心症。就寝中などの安静時によく起きることから「安静時狭心症」とも呼ばれ、高血圧をはじめとする健康上の異常が見られない方にも起きやすい疾患です。冠攣縮は瞬間的に起きる症状のため、発作が治まってから心電図検査を受けても異常を見付けることはできません。検査をした上での原因特定が難しいことから医師による診断が難しく、病名の特定に至らないケースも多いという特徴があります。

医師による治療は対症療法のみ
実は、この疾患については、まだ原因がはっきりとわかっていません。そのため、医師が処方できるのは、発作を起きにくくする薬や、発作が起きた時に飲む緊急用の薬を処方するくらいのもの。つまり、現代の医学では根本的な治療は望めないというのが現状です。

これまで、冠攣縮性狭心症を引き起こす「血管の異常収縮」は原因不明とされてきました。ところが、近年行われた研究によってその謎が解明され、冠攣縮性狭心症治療の糸口が見付かったことをご存知でしょうか?

小林 誠先生によって血管の異常収縮のメカニズムが判明

小林誠医師
小林 誠 山口大学医学部 教授 世界に先駆け、血管の異常収縮のメカニズム解明と、その抑制成分の開発に成功した小林教授。血管病の撲滅のために日々研究に邁進する。

血管病研究の第一人者である小林 誠教授(山口大学医学部)の研究チームは、血管の異常収縮を引き起こす原因分子が「SPC(細胞膜の成分から生成される脂質のひとつ)」という物質であることを突き止めたのです。この功績は世界的に有名な医学雑誌Circulation Researchに掲載され、日本のメディアでも大きく取り上げられました。

生の青魚に含まれるEPAが血管の異常収縮を抑制

小林 誠教授の研究チームは何度も実験を繰り返し、SPCの作用を抑制する物質を発見しました。

それは私たちにとって身近な食品である、青魚に含まれるEPAだったのです。

動物の血管を使った実験では、SPCの注入によって収縮した血管に青魚のEPAをかけたところ、みるみるうちに正常な状態に戻っていったそうです。

「小林式EPA」の開発

生の青魚に含まれるEPAは、熱などの加工処理が加わることで構造体が変化してしまい、血管の異常収縮に対する効果が激減してしまいます。

つまり、毎日の食事から血管の異常収縮を抑制するEPAを摂取するには、継続的に生の青魚を摂取する必要があるのです。しかし必要量を毎日取り続けるのは想像以上に困難。

そこで、小林 誠教授はさらに研究を重ね、生の青魚と同じ構造体を保ったEPAを抽出することに成功しました。これが「小林式EPA」と名付けられ、血管収縮を抑制する成分として注目を集めています。

生の青魚のEPA
小林式EPAは、生の青魚のEPAの立体構造を保ったままです

小林教授と研究チームはこの研究で「血管病予防に効果を有する食品組成物」としての特許を取得しています。

シス体構造を維持した食品開発による特許

生の青魚の立体構造を保ったまま精製することに成功しました。

シス構造体を維持した食品開発による特許証

血管病予防に効果を有する食品組成物(特許第5186679号)