シス体構造を維持した食品開発による特許
生の青魚の立体構造を保ったまま精製することに成功しました。

血管病予防に効果を有する食品組成物(特許第5186679号)

「冠攣縮性狭心症」は、未だに原因がよくわかっておらず、根本的な治療方法も解明されていない難病です。その悩みを、マンガでわかりやすく解説していきます。
冠攣縮性狭心症と診断を受け、薬を服用している方の中には、その副作用に悩んでいる方が大勢いらっしゃいます。
この疾患で処方されるのは、冠攣縮を予防する硝酸薬やカルシウム拮抗薬、そして狭心症の発作が起きた時に服用するニトログリセリンです。
硝酸薬やカルシウム拮抗薬は予防目的の薬なので、毎日飲み続けなければなりません。
その副作用は動悸、頭痛、めまい、ほてり、むくみ、低血圧など。どうしても耐えられない激しい症状ではなかったとしても、その状態がずっと続くとなると、精神的な負担も大きくなってきます。
これまで、冠攣縮性狭心症を引き起こす「血管の異常収縮」は原因不明とされてきました。ところが、近年行われた研究によってその謎が解明され、冠攣縮性狭心症治療の糸口が見付かったことをご存知でしょうか?
血管病研究の第一人者である小林 誠教授(山口大学)の研究チームは、血管の異常収縮を引き起こす原因分子が「SPC(細胞膜の成分から生成される脂質のひとつ)」という物質であることを突き止めたのです。この功績は世界的に有名な医学雑誌Circulation Researchに掲載され、日本のメディアでも大きく取り上げられました。
小林 誠教授の研究チームは何度も実験を繰り返し、SPCの作用を抑制する物質を発見しました。
それは私たちにとって身近な食品である、青魚に含まれるEPAだったのです。
動物の血管を使った実験では、SPCの注入によって収縮した血管に青魚のEPAをかけたところ、みるみるうちに正常な状態に戻っていったそうです。
生の青魚に含まれるEPAは、熱などの加工処理が加わることで構造体が変化してしまい、血管の異常収縮に対する効果が激減してしまいます。
かといって、血管の異常収縮を抑制するのに必要な量のEPAを毎日の食事から摂取するのは困難です。
そこで、小林 誠教授はさらに研究を重ね、生の青魚と同じ構造体を保ったEPAを抽出することに成功。これを「小林式EPA」と名付けました。
小林教授と研究チームはこの研究で「血管病予防に効果を有する食品組成物」としての特許を取得しています。
シス体構造を維持した食品開発による特許
生の青魚の立体構造を保ったまま精製することに成功しました。
血管病予防に効果を有する食品組成物(特許第5186679号)
心臓や血管が収縮する原因となるカルシウムイオンの流入を抑制。冠血管を拡張し、末梢血管の抵抗を軽減する
主な副作用:動悸、頭痛、ほてり感、むくみ など
カルシウム拮抗作用により冠動脈と末梢の血管を拡張し、血圧を下げる
主な副作用:徐脈、めまい、頭痛、動悸 など
冠状動脈を拡張して心臓に酸素や栄養を補給するとともに、血管の抵抗を減らして心臓の負担を軽減する
主な副作用:頭痛、血圧低下、めまい、動悸 など
心臓の血管と末梢の血管を拡げて血流量を増加させ、心臓の負担を軽減する
主な副作用:頭痛、動悸、顔面紅潮、めまい など
冠状動脈を拡張して心臓に酸素や栄養を補給するとともに、血管の抵抗を減らして心臓の負担を軽減する
主な副作用:頻脈、急激な血圧低下、頭痛・頭重感、嘔吐 など
静脈を拡張して心臓の負担を軽減し、冠動脈を拡張することで心筋の酸素不足を改善する
主な副作用:頭痛、血圧低下、動悸、嘔吐 など
実は、この疾患については、まだ原因がはっきりとわかっていません。そのため、医師が処方できるのは、発作を起きにくくする薬や、発作が起きた時に飲む緊急用の薬を処方するくらいのもの。つまり、現代の医学では根本的な治療は望めないというのが現状です。