冠動脈に異常(動脈硬化など)がなくても起きる狭心症
- 放っておいて大丈夫?危険な病気の可能性も
- 「冠動脈に異常(動脈硬化など)がなくても起きる狭心症」原因と考えられる病気や症状
- 「冠動脈に異常(動脈硬化など)がなくても起きる狭心症」時には?診察できる首都圏の病院
- 病院で診察しても不安を感じる、症状が緩和したと思えないなら
放っておいて大丈夫?危険な病気の可能性も
16年前、「異型狭心症」と診断され、以来、硝酸薬のアイトロール、カルシウム拮抗薬のヘルべッサーを服用し、異常はありませんでした。最近、心臓の冠動脈に狭窄がないか心配になり、今年3月、心臓負荷心電図検査を受けましたが、「血流良好で問題なし」と言われました。8月に、ほかの病院で造影剤CT検査を受けたら、「狭窄あるので、カテ-テルバルーン手術をすべきだ」と言われました。どちらの見解が正しいのでしょうか。
引用元:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20100928-OYTEW47905/
6年来の胸痛発作があり、このほど、カテーテル検査を受けましたが、血管の狭窄はなく、誘発試験でも血管攣縮は起こりませんでした。微小血管狭心症ではないか、と思い、主治医に相談しましたが、あまり取り合っていただけません。
「冠動脈に異常(動脈硬化など)がなくても起きる狭心症」原因と考えられる病気や症状
狭心症というと、動脈硬化が原因で起きるものというイメージが一般的ですが、狭心症にもいくつかの種類があり、動脈硬化が関わっていないものも存在します。下記で紹介する冠攣縮性狭心症や微小血管狭心症も、動脈硬化が関わっているものではなく、他の原因によって発症する狭心症です。
冠攣縮性狭心症
「冠攣縮性狭心症」は、心臓に負担がかかっていない状態、いわゆる安静時にも起こる狭心症です。そのために「安静時狭心症」とも呼ばれています。
冠攣縮性狭心症は、冠動脈が痙攣を起こすことで収縮してしまい、それが原因で血流を一次的に途絶えさせてしまうことで狭心症が起こるもの。この発作は寝ている時や家でゆっくりしている時に起こることもあり「胸が押さえつけられるように苦しくなる」などの症状が現れます。また、みぞおちや肩、顎などが痛むこともあります。これらの症状は、動脈硬化が関連している「労作性狭心症」と共通です。
冠攣縮性狭心症の原因は、睡眠不足や精神的なストレス、大量の飲酒、喫煙、寒冷刺激などが挙げられています。どちらかと言うと、女性よりも男性に多く発症する傾向がありますが、これは女性ホルモンであるエストロゲンの抗動脈硬化作用によるものと言われています。ですから、閉経後にエストロゲンが減少してくる頃からは、女性においても虚血性心疾患が増加する傾向にあります。
微小血管狭心症
「微小血管狭心症」は、「狭心症」という名前がついてはいるものの、いわゆる一般的な狭心症とは異なります。
冠動脈における動脈硬化が大きく関わる「労作性狭心症」や冠動脈の痙攣による「冠攣縮性狭心症」のように冠動脈の血管で狭窄が起こるのではなく、細い血管が一時的に収縮することで起こります。そのため、一時的に心筋に血が足りない状態になり、吐き気や呼吸困難、胃痛、背中の痛み、動悸、さらには顎や喉、耳の後ろ側などの放散痛といった症状が起こることがあります。
一時的に心筋が虚血状態になるため、発作が起きて胸の痛みを感じている場合には、心筋虚血所見が見られることになります。狭心症の心電図所見が見られるのに冠動脈に狭窄がなく、冠動脈の攣縮も起こらない場合にはこの微笑血管狭窄症が疑われることになります。また、微小血管狭心症の定義として「弁膜症や心筋症など心臓の病気を持っていない」ことも挙げられます。
原因として考えられるものとしては、精神的ストレスや喫煙、寒冷刺激などが挙げられており、発症する人の7割が女性と言われています。発症するのは30代半ばから60代半ば。最も多いのはエストロゲンが減り始める40代後半から50代前半の女性であるため、女性ホルモンが関連しているとも言われています。
ちなみに、微小血管狭心症の予後は比較的良好です。これは血液の流れが遮断されるようなものではなく、心筋梗塞へ移行するようなケースは確認されていないためです。ただし、中にはリスクが高いと判断されるケースもあるため、症状が収まらない場合には専門的に診断を行っている医療機関を受診することが必要でしょう。
「冠動脈に異常(動脈硬化など)がなくても起きる狭心症」時には?診察できる首都圏の病院
冠動脈に異常がない場合でも、一度医療機関で検査を受けることをおすすめします。その場合、「循環器内科」など心疾患を専門的に扱っている診療科を受診しましょう。
新東京病院
電話番号:047-711-8700
住所:千葉県松戸市和名ケ谷1271
おおたかの森病院
電話番号:04-7141-1117
住所:千葉県柏市豊四季113
ニューハート・ワタナベ国際病院
電話番号:03-3311-1119
住所:東京都杉並区浜田山3丁目19-11
慶應義塾大学病院
電話番号:03-3353-1211
住所:東京都新宿区信濃町35
順天堂大学医学部附属順天堂病院
電話番号:03-3813-3111
住所:東京都文京区本郷3丁目1-3
昭和大学江東豊洲病院
電話番号:03-6204-6000
住所:東京都江東区豊洲5丁目1-38
病院で診察しても不安を感じる、症状が緩和したと思えないなら
処方された薬を飲んでも症状が改善しない、症状は弱まったものの完全に治っていないというケースも少なくありません。
この場合、もしかしたら突然死の大きな要因「血管の異常収縮」が起きているのかもしれません。
突然死の原因の8割近くをしめる血管病。その血管病の主な原因が「血管の異常収縮」と言われています。
血管の異常収縮はなんの前触れもなく突然発症します。脳や心臓など生命維持に直接関係する場所で血管の異常収縮が起きてしまうと、「突然死」につながります。
血管の異常収縮はどのようにして起こるのでしょう?どうすれば防げるのでしょう? そのメカニズム、予防や治療について、特効薬の開発者・山口大学小林教授監修のもと、わかりやすく解説しています。
参考文献
[1] 公益財団法人 日本心臓財団 症状別解説「狭心症とは」
[2] 公益財団法人 日本心臓財団 「微小血管狭心症をご存じですか。」
[3] 医療法人社団 冠心会 大崎病院 東京ハートセンター「狭心症」
[4] 社会医療法人 製鉄記念八幡病院「心臓病の8割を占める「狭心症」と「心筋梗塞」。突然死から身を守るために」
[5] 公益財団法人 日本心臓財団 疾患別解説「微小血管狭心症ではないのでしょうか」



